エルニドでのアイランドホッピング第1弾として、前回は王道の「Tour A」をご紹介しました。
透明度抜群のラグーンに感動し、「これなら他のツアーも間違いなく最高だろう!」と期待に胸を膨らませて参加したのが、今回の「Tour C」です。
Tour Cといえば、隠れ家のようなビーチやシュノーケリングスポットが目玉とされ、Tour Aと並んで人気の高いコース。ですが、実際に参加してみた私の正直な感想は…「期待値が高すぎたかもしれない」というものでした。
今回は、2026年4月に実際にTour Cに参加して感じたリアルな評価と、先に体験したTour Aと比較して「どちらを優先すべきか?」について、忖度なしで解説します。
TourAに参加した体験談は、こちらからチェックしてみてください!

1. 期待と共に出発!Tour Cの朝の様子
Tour Aでの感動から一夜明け、少しの疲労感と共に迎えた3日目。 この日もTour Aの時と同じように、指定された時間にビーチ沿いの集合場所へと向かいました。
①受付からボートへの乗船
受付の流れは前日と全く同じ。名前を伝え、環境税の確認などを済ませてから、砂浜で自分の名前が呼ばれるのを待ちます。
「今日はどんな景色が見れるだろう」とソワソワしながら待っていると、ガイドの声が。
案内されたボートに向かうと、なんと前日と同じボート、そして同じスタッフたちでした!

「今日もよろしく!」と挨拶を交わしつつ、すっかり慣れた手つきでボートに乗り込みます。一度経験している分、乗船時の足元の濡れ方や荷物の置き場にも余裕が持てるのが、連日参加のいいところですね。
②TourCのルート
この日は、 私の他に、イタリア、インド、韓国と国際色豊かなメンバーが同じボートでツアーに参加するのも、エルニドならではの光景です。
Klookの予約ページによると、TourCの標準的なスケジュールは以下の通りです。
- Hidden Beach(ヒドゥンビーチ)
- Secret Beach(シークレットビーチ)
- Lunch
- Star Beach(スタービーチ)
- Talisay Beach(タリサイビーチ)
- Helicopter Island(ヘリコプターアイランド)
TourAと同じように、各スポットを巡る順番は、その日の潮の満ち引きや他のボートの混雑状況によって柔軟に入れ替わります。
期待値は最高潮。ボートはゆっくりと岸を離れ、いよいよTour Cがスタートです。

期待しすぎた?静寂の「Cadlao Lagoon」

Tour Cのスポットの中でも、ある意味で一番印象的だったのがこの「Cadlao Lagoon」です。本来は別のツアーコースに含まれる場所のようですが、この日は波の状況を見ての判断か、ルートに組み込まれていました。
ここは大きなボートが直接入れないため、手前からカヤックをレンタルして進みます。カヤックで辿り着いた先には、切り立った岩壁のふもとに、外海の波風から完全に遮断された、鏡のように穏やかなエメラルドグリーンの水面が広がります。そびえ立つ断崖絶壁に囲まれた空間をカヤックで進む体験は、間違いなく「秘境」そのものでした。
ただ、正直に言ってしまうと、前日に「Tour A」のビッグラグーンを経験してしまっていた私にとっては、どこか既視感を拭い去ることができませんでした。
もちろん景色は最高に美しいのですが、「昨日も同じようにカヤックを漕いで、同じような岩壁を見たな……」という思いが頭をよぎり、期待していたほどの大きな感動が湧き上がってこなかったのです。
穴の先にある別世界「Secret Beach」

続いて訪れたのは、これまた冒険心をくすぐる「Secret Beach」。 ここはTour Aのシークレットラグーンと同じく、岩壁に開いた小さな穴をくぐり抜けて中に入るスタイルです。
ただ、こちらの穴はラグーンよりもさらに「外」の波の影響を受けやすく、タイミングを見計らって一気に通り抜けるスリルがあります。中に入ると、外海の喧騒が嘘のように静まり返った小さなビーチが広がっていました。
絶景の展望台「Matinloc Shrine」

ランチと景色を楽しむために立ち寄ったのが、この「Matinloc Shrine」です。 ここはもともと個人所有のプライベートアイランドだったそうですが、現在は観光客向けに開放されています。島へ上陸する際には、ツアー代金とは別に一人200ペソの入場料が必要になります。
島内にはかつて使われていた修道院のような建物や礼拝堂があり、エルニドの他のスポットとは少し異なる、独特で神聖な雰囲気が漂っています。しかし、ここでの本当のメインイベントは、建物そのものではなく「上からの景色」です。
切り立った岩肌に作られた、急で足場の細い階段を一段ずつ上っていきます。午前中のアクティビティで体力を削られた足には少々こたえますが、頂上に辿り着いた瞬間にその疲れは吹き飛びました。

そこにあったのは、エルニドの海を一望できる大パノラマ。 入り組んだ入り江、太陽の光を反射して輝くエメラルドグリーンのグラデーション、そして遠くまで続く島々のシルエット。まさに「これぞエルニド」という絵葉書のような絶景が広がっていました。
岩壁の頂上はスペースが限られているため、他の観光客と譲り合いながらの撮影になりますが、200ペソを払ってでもこの景色を見る価値は間違いなくあります。心地よい風に吹かれながら、しばらくの間、無心でこの青の世界を眺めていました。
ランチは「Tour A」と同様に、豪華なフィリピン料理でした。
険しい岩壁に隠された「Hidden Beach」

続いて訪れたのは、その名の通り岩壁にひっそりと隠された「Hidden Beach」です。 ボートが巨大な岩山のすぐ近くに停泊すると、そこからは自力で海に入り、岩の隙間にあるビーチを目指して泳いで進むことになります。
ここで特に気をつけたいのが足元です。水面下には鋭い岩がたくさん隠れており、押し寄せる波に体を煽られると、いとも簡単に足をぶつけてしまいます。私も「痛っ!」と思わず声が出るほど何度かぶつけてしまい、一歩一歩(一掻き一掻き)慎重に進まなければなりませんでした。
しかし、そんな苦労の先に、外海の荒々しさが嘘のように静まり返ったビーチを目にした瞬間、すべてが報われるような大きな達成感が込み上げてきました。まさに隠れ家という言葉がぴったりの、静寂に包まれた美しい空間がそこには広がっていました。
巨大なヘリコプター?「Helicopter Island」

ツアーの最後に訪れたのは、遠くから見るとその名の通りヘリコプターのような形をした「Helicopter Island」です。ここは長く続く美しい砂浜が特徴で、1日の締めくくりにのんびりと過ごすには最適な場所でした。
島に上陸すると、そこにはツアーメンバーそれぞれの自由な時間が流れていました。ビーチに腰掛けて静かに海を眺める人もいれば、島内を散策する人、ボートの上で仲間と酒盛りをして盛り上がる人……。私は、波打ち際から少し奥へと進んでみました。
ビーチから少し離れるとすぐに海が深くなっていたのですが、そこでも変わらない透明度の高さに驚かされます。潜って綺麗な貝殻を探したり、ただプカプカと浮かんで泳いだりしながら、エルニド最後の海を心ゆくまで堪能しました。

砂浜に座り、今日巡ってきたスポットを思い返します。どの場所も間違いなく絶景で、海は驚くほど綺麗でした。それでも、心のどこかに残る「何かが足りない」という感覚。それはきっと、昨日のTour Aで味わった「初めての衝撃」があまりにも強烈すぎたからかもしれません。素晴らしい景色に囲まれながら、旅の終わりの寂しさと、少しの既視感を感じた穏やかなひとときでした。
2. Vanilla Beach(バニラビーチ)で黄金色のサンセットを
ツアーを終えて港に戻った後は、そのままサンセットを見るために Vanilla Beach(バニラビーチ)へ向かいました。

中心部からはバイクで15分ほどの距離。併設された商業施設を抜けビーチに到着すると、そこにはすでに多くの人が集まっており、思い思いの場所で日の入りを待っていました。昼間のエメラルドグリーンの世界とは一変し、空がゆっくりとオレンジから黄金色に染まっていく様子は、言葉にできないほど幻想的です。

波音を聞きながら、沈みゆく夕日を眺める時間。ツアーの疲れが心地よい余韻に変わり、エルニドの1日が贅沢に締めくくられていきました。
3. これからエルニドへ行く方へのアドバイス
2日連続でアイランドホッピングに参加した私の経験から、これから旅を計画している方へ伝えたいポイントは4つです。
「Tour A」か「Tour C」か迷ったら? エルニドらしい神秘的な「静」の絶景(ラグーンなど)を堪能し、初めての衝撃を味わいたいなら間違いなくTour Aがおすすめです。体力に自信があり、冒険要素やシュノーケリングを重視するならTour Cも魅力的ですが、まずはTour Aを優先しましょう。
スケジュールは「現地で決める」余裕を! 私は事前に両方のツアーを予約していましたが、これは少し失敗でした。連日のツアーは想像以上に体力を使い、何より「景色に目が慣れてしまう」のがもったいない!まずはTour Aだけを予約しておき、その後の気分や疲れ具合を見てから「次はTour Cか、それともレンタルバイクで陸路を散策するか」を現地で決めるスタイルが、最も贅沢で賢い楽しみ方だと思います。
「防水バッグ」と「マリンシューズ」は命綱 ボートから泳いで上陸する場面が多いため、スマホや貴重品を守る防水バッグ(ドライバッグ)は必須です(私は3Lサイズを現地調達しました)。また、水中には鋭い岩場が多いため、足を怪我から守るマリンシューズも絶対に用意してください。これらがあるだけで、安心感が全く違います。
まとめ:Tour AとTour Cを終えて感じたこと
2日間にわたってエルニドの王道ツアーを体験しましたが、正直な本音を言えば「最初にTour Aを経験したことで、Tour Cへの期待値が上がりすぎてしまった」というのが今回の結論です。
Tour Cも間違いなく絶景でしたが、ビッグラグーンのあの圧倒的な静寂を知った後では、どうしても「既視感」を拭えませんでした。今振り返れば、2日目は無理に海に出ず、レンタルバイクで街の喧騒を離れ、気の向くままに島を散策する時間に充ててもよかったな、と思っています。
「期待しすぎた」なんて言えるのは、エルニドの美しさがそれほどまでにハイレベルだからこそ。あのクリスタルブルーの海と、断崖絶壁に囲まれたラグーンで過ごした時間は、間違いなく私の人生で最高の思い出になりました。
次にこの地を訪れるときは、スケジュールを詰め込みすぎず、もっと「何もしない贅沢」を織り交ぜながら、この楽園の新しい表情を探してみたいと思います。




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